@article{oai:meiji.repo.nii.ac.jp:00007880, author = {斎藤, 英治}, journal = {明治大学教養論集}, month = {Sep}, note = {Article, "ジョン・アーヴィングはこれまでに8冊の長編小説と、1冊の短編・エッセイ集を発表しているが、その初期から中期にかけての作品でよく見られた手法に、同じフレーズの繰り返しがある。もともとは何気ない文脈で発せられた言葉を、登場人物たちが何度も繰り返すことで、別の意味合いを持った印象的な言葉に変えていくという手法である。たとえば、代表的な例を挙げるならば、『ガープの世界』に出てくる""Under Toad""が即座に思い出されるだろう。もともとこれは、ドッグズ・ヘッド・ハーバーの海辺で遊んでいるガープの息子ウォルトに向かって、兄のダンカンが発した警告を、弟が誤解したものである。兄は「波に引き込まれないように注意しろ」という意味で、""Watch out for the undertow.""と言うのであるが、まだ幼いウォルトは、この""undertow""(引き波)を""under toad""と聞き間違えてしまうのだ。"}, pages = {37--49}, title = {リフレイン-ジョン・アーヴィング論}, volume = {291}, year = {1996} }